「常識で考えだならば、わかる筈でしょう?」

私の嫌いな言葉の一つに「常識で考えたならば」がある。
そもそも常識とはなんぞな?
ごく限られた世界のローカルルールとちゃうの?
そんな風に考えていたからだ。
けれど、世の中には「常識で考えたならば」と言いたくなることが時折起こる。
努めて言葉にしないよう心掛けているが、今日ばかりは無理だった。
簡単に言えば、人間の安否(ちょっと大袈裟ですが)よりも自分が預けた荷物の行方を心配する人がいたのだ。
確かに預けた荷物の行方が気になるのはわかる。
けれど、預けた相手が何処にいるのかが把握出来ない以上、心配すべきは預けた相手のこと。
例え荷物が失われても、探していた相手が元気であればそれで良いじゃないか。
(社員のボーナス等を持ち歩いていたなら話は別だが、そういう物は預けていない)
けれど、その人にとって大切なのは預けた荷物の行方。
人命は二の次なのだ。
この話を私にした人物は、心底呆れた様子。
私自身、以前より常識に欠ける人といった印象を持っていたが、今回の一件でそれは確証に変わってしまった。
決して悪い人ではないのだけど、「その程度の人」と割り切らないとやっていけない時がきっと来る。
不本意ながらも烙印を押した私である。