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限りなくブラックに近いレッド。

基本、火曜日更新。

「金ならある」

物騒なタイトルだが、これは某アイドルのライブチケットが入手出来なかった時に吐いた暴言だ。
とにかく悲しかった。
悔しかった。
何一つ良いことがなかった。
本気でそう思っていた。
いや、事実そうだったのだ。
正月を迎える気持ちにもなれなかった。

あれから2年。
今年もチケットは入手出来なかった。
けれど、不思議とショックはなかった。
ああ、駄目だったか、と思っただけ。
理由はわかっているが、言葉にするのは難しい。
簡単に言えば、相手の戦略にはまった自分に嫌気がさしてきたのだ。
なかなか手に入らないから、欲しくなる。
何としてでも、欲しくなる。
理性をねじ曲げ、何度も足を運ぶ人がいる。
それも相当数。
責めることは容易いけど、冷静に考えると馬鹿らしくなる。
そんな輩と一緒に一喜一憂するのが嫌になってくる。
純粋な気持ちも萎えてくる。
そういうものではないだろうか。

幸い、私には好きな音楽がある。
毎日聴いても飽きないアルバムがある。
某アイドルが埋められなかった虚しさは違う音楽が癒してくれる。
それで良いのだ、と思える自分がいる。
「金ならある」
この台詞を吐き捨てることも、二度とはない。